なぜ、今宅建士が注目されているのかというと。
それは、将来性が高いから
今、AIがどんどん進化して、資格を取得する必要がないのではないか?
なんていう人がいますが。
そんな時代は、まだまだ訪れることはないでしょう。
それよりも、【資格】を活かして
人間だから出来る強みを発揮できる。
そんな仕事がますます需要がたかまると考えられます。
その中で注目されている資格の1つが【宅建士】です。
宅建士の人気はどんどん上昇していて年々受講者数が増えてきています。
それは、多くの人が宅建士の資格に将来性を感じているからではないでしょうか。
それでは、なぜそこまで宅建士が注目されているのか。
それを解説していきたいと思います。
宅建士とは?
そもそも宅建士とは、どんな資格かというと・・・
宅建士とは【宅地建物取引士】の略称で、国家資格です。
宅建士は、不動産取引を行う事業所(宅地建物取引業者)では、、5人に1人以上の宅建士が必ず必要になります。
だから、宅建事業を存続する為にも、宅建士の資格を持っている人は求人で優遇されるのですね。
会社によっては、宅建士を持っているだけで高額な資格手当がもらえるところもあります。
◎宅建手当 月5万円というところも!?
高いところでは月5万円というところもありますが。
一般的には、3万円が相場のようです。
もし、3万円だとすると。
3万円×12カ月=36万円
ですからね。これだけでも宅建を取得しない理由はないですね!
◎企業の求められている資格
◎資格手当が出る資格
というわけです。
独占業務
独占業務って知っていますか?
それは、その資格を持っている人しか一定の業務をすることが出来ないことです。
資格には、こうした「独占業務がある資格」と「独占業務がない資格」があります。
独占業務がない資格については、その資格をもっていてもその人だから出来る。出来ない。
ということではありません。
ある意味、実力さえあれば資格の有無は関係がないということになります。
しかし、独占業務ある資格については、どんなに実力があってもその資格がなければ、
その業務を行うことが出来ません。
では、具体的にどんな業務が独占業務なのでしょうか?
①契約締結前に行う重要事項の説明
不動産を買う人、借りる人などに、不動産の内容の詳細(所有者・面積・法規制・登記など)取引条件の内容詳細(手付金や違約金など)契約前に取引条件に関する様々な情報を説明する必要があります。
不動産の取引は、高額な取引となるため、契約をする前にしっかりと知識をもった専門家(宅建士)が事前に(契約前)にきちんと説明することで不動産取引のトラブル発生を防ぐ役割を担っています。
これが「重要事項説明」といいます。
②重要事項説明書面(35条書面)への記名押印
重要事項の説明の内容は非常に広範囲で専門的な内容です。
口頭の説明のみで理解すること大変なことです。そこで、説明内容を記載した書面(重要事項説明書/35条書面)を作成・交付することになりました。
この書面には、「記載の内容に責任を持つ」という意味で、宅地建物取引士が名前を書いて押印します。この記名と押印をもって、重要事項を説明したという事実の証明になります。
不動産取引における重要書類に記名と押印ができるのも、宅建士のみに許された仕事です。
③契約内容を期した書面(37条書面)への記名押印
重要事項に関する説明・交付の次は、契約になります。宅建士は契約に誤りがないか否かを確認して,契約書へ記名・押印をします。
不動産業界にいると、営業マンの中でも宅建を持っている人。持っていない人がいるのですが、宅建を持っていないと、お客さんとのやり取りの中で、もっとも重要な契約の場面で、他の営業マン(宅建を持っている)にお願いしなければなりません。これは、実際に現場にいるとなんとも辛いところです。
不動産業界にいるのであれば、最低限、宅建の資格は持っておきたいですね。
宅建士の将来性
ここまで、宅建士の特徴として宅建業を行うためには、一定の人数の宅建士を雇わなければならないこと。宅建士しかすることが出来ない業務があることをお伝えしましたが。
その上で、最後に宅建士の将来性を見ていきたいと思います。
結論を言うと。
宅建士の将来は明るい!ということです。
下記がその理由です。
①AIには出来ない仕事
AIが得意なことは、情報を大量に記憶し指示されたとおり処理をしていくことは得意ですが、相手の「感情」を読み取り言葉の裏にある文脈を理解することは出来ないと言われています。
そういった意味では、たしかに不動産の取引に関わる手続きの内容としてはAIによって簡略化される部分はたくさん出てくると思いますが。
実は、宅建士でもっとも重要な能力は『コミュニケーション力』です。
相手とのコミュニケーションから本当のニーズを聞き出し適切な情報を提供することは、人間にしか出来ません。そういった意味では、宅建士の仕事の多くはコミュニケーションにあるため、今後も宅建士の仕事は残り続けていくでしょう。
一方で、『宅建士』の資格を取得したから安定ということではありません。
これは、どの資格でも言えることかも知れませんが。
学び続ける。自分の実力を高めていく人
こうした人が、活躍していく人になるでしょう。
③不動産は、衣食住の住でること
衣食住というのは、生活の基本です。
これは、何千年と変わらない事実です。
これから時代がどんな風に変わろうと。
人間が生活していく上でこの衣食住がなくなることはないでしょう。
その中でも、『住』はもっとも高額な取引であり。
その取引の内容は複雑です。
顧客が安心して取引を行うためには、
今後も必要な資格として残っていくと考えられます。
④空き家問題
今、日本は年々空き家が増え続けそれにより、適切に管理していない建物や土地が多くの問題を引き起こす要因となっています。
具体的には、老朽化による倒壊、景観の悪化、放火による火災、雪の重みによる倒壊や落雪など、どれも近隣住民に深刻な被害をもたらす可能性があります。
こうした空き家問題を解決することは、社会貢献になるだけでなく、
宅建士としてのビジネスチャンスとしても注目されています。
⑤相続問題
空き家の問題の原因の一つが、高齢化社会が加速していることです。
親が亡くなったとき親が住んできた家がそのまま空き家になってしまいその不動産をどのように処理をすればよいかわからず、そのまま空き家になってしまうわけです。
また、相続における資産の割合の1番多くを占めているのが『不動産』です。
実は、不動産は現金と違って権利関係が複雑で分けにくい性質をもっているため、
トラブルになるケースが多いのです。
そのため、不動産を所有している人は事前に相続対策をきちんとした上で、準備をしておくことが大切になります。そうしたアドバイスが出来る知恵を持っている宅建士は今後活躍していくでしょう。
④新たな不動産ビジネスの可能性
変わらないことは、不動産の需要は有り続けること。
居住にしても店舗にしても、今や物流も注目され倉庫やコンテナとしても注目されています。
そこに「問題」として、空き家問題や相続問題があり。
変化としてAIがどのように不動産に組み入れられるのか。
不動産の仕事は、様々な法律が入り組みながらその人その人の価値観や感情で、
大きく左右される仕事です。
一方で、未だFAXが主流だったりビジネスの中身はまだまだ古いスタイルも残っています。まだまだ変化の余地が沢山残された業界。
だからこそ不動産の新たなビジネスモデルを作っていくチャンスもあります。
だから、宅建士の将来は明るい!
いかがでしょうか?
宅建士しか出来ない独占業務
今の不動産市況と問題点
もちろん。宅建士の資格を持っているだけ将来は明るい!
ということは、有りませんが。
「宅建士の資格」を生かしたビジネスは、今後も残り続けていくでしょうし、
たくさんのチャンスがあると思いますので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?