2020年度

【宅建合格発表!】令和2年(2020年)12月宅建本試験

令和2年度宅地宅地建物取引士資格試験(12月実施分)の結果が発表されました!
内容は、以下のとおりです。

1.実施概要

 

試験日 令和2年12月27日
試験会場 11都道府県 56会場
申込者数 55,121人(男36,760人、女18,361人)
 うち、登録講習修了者884人(男643人、女241人)
受験者数 35,258人(男23,458人、女11,800人)
 うち、登録講習修了者635人(男458人、女177人)
受験率 64.0%(男63.8%、女64.3%)
 うち、登録講習修了者71.8%(男71.2%、女73.4%)

2.合格判定基準

  50問中36問以上正解した者を合格者とする。

3.合格者の概要

合格者数 4,609人(男2,880人、女1,729人)
 うち登録講習修了者68人(男43人、女25人
合格率 13.1%(男12.3%、女14.7%)
 うち登録講習修了者10.7%(男9.4%、女14.1%)

4.出題内訳

権利関係(民法) 14問
法令上の制限 8問
税・その他 3問
宅建業法 20問
免除科目 5問

※例年通り

5.10月試験と12月試験の分析

今回驚きなのは、合格率が13.1%とになったこと。
この合格率は、高いのか低いのかというと、例年の合格率は15~17%
ちなみに10月の試験は、17.6%でした。

これでいうと、かなり低いですよね。
過去に2番目に低い合格率だそうです。

ということは、10月の試験の方が良かったのではないか?
と思われるかもしれませんが。

それもどうも違うようです。
というのも、合格発表がされる前に、様々な宅建予備校にて合格予想点数と言うのを発表します。その中で一番多く予想された点数が37点で、次に38点でした。

ということは、試験問題の難易度からすると、合格レベルであれば37点38点とれるよね?という判断をかく予備校の先生方は考えたわけです。

でも、実際に合格発表されたのは36点だった。

一方で、10月に試験を受験では。
合格点数は、38点でしたが。
合格予想点数は、1番多いのが37点、2番目に多いのが36点です。

ということは、問題の難易度的に37点36点とれれば合格出来ると各予備校の先生は、考えたわけですが。それよりも高い点数38点を合格ラインに持ってきた。
ということです。

これらの指標から考えれば、一見10月の合格率より12月の合格率の方が合格率が低いので、10月に受講の方がお得だったと思われるかもしれませんが。

実は、逆で【問題の難易度】は同じレベル・・・12月の方が簡単だったにもかからわらず・・・合格点が低い設定になったと考えられないでしょうか?

では、なぜ合格率がこれだけさがったのか?
というと、これも私の推測です。

10月に試験を受験する人と12月に試験を受験する人のモチベーションの違いです。
下記の表の違いを見て下さい。

10月の申込者数と受験者数

申込者数 204,163人(男139,723人、女64,440人)
 うち、登録講習修了者51,057人(男33,500人、女17,557人)
受講者数 168,989人(男114,731人、女54,258人)
 うち、登録講習修了者45,492人(男29,657人、女15,835人)
受験率 82.8%(男82.1%、女84.2%)
 うち、登録講習修了者89.1%(男88.5%、女90.2%)

12月の申込者数と受験者数

申込者数 55,121人(男36,760人、女18,361人)
 うち、登録講習修了者884人(男643人、女241人)
受講者数 35,258人(男23,458人、女11,800人)
 うち、登録講習修了者635人(男458人、女177人)
受験率 64.0%(男63.8%、女64.3%)
 うち、登録講習修了者71.8%(男71.2%、女73.4%)

なんと!受験率が20%以上も違ったんです!
これが、何を表しているのかというと。モチベーションがただ下がりということですね。

当然申し込みをした時には、「合格しよう!」と思って申し込んだと思いますが。
受験する時には、「全然勉強できなかった・・・受験してもしょうがないか」とあきらめている人が12月の方が圧倒的に多かった!ということです。

では、それでもなんとか受験に臨んだ人でも、最初にあった分析のとおり10月に受験をした人たちと比べ学習レベルは低かったのだろうと予測されます。

今回の分析から2022年の宅建試験に向けて2つのことが見えてきました。

2022年の宅建試験に向けて重要な2つのこと

◎時間が沢山あれば、学習レベルが上がるわけではない

昨年の10月12月に分けた試験と言うのは、初めてのケースで非常にイレギュラーでしたが、このデータを見る限り、12月試験であることによって時間に余裕が出来たから受講者のレベルが上がるということは「ない」ということです。

むしろ12月の受験生は、10月の受験生とくらべ相対的に学習レベルは低下しているとかんがえても良いと思います。

確かに、宅建試験は一定時間の学習時間を確保しなければ合格出来ない試験ですが。
時間が有りすぎても合格するわけではなく、それ以上に合格する為の【熱量】【モチベーション】こそが重要になってくるというわけです。

そういった意味では、12月試験に間延びしてしまった受講生にとっては、【モチベーション】維持し続けるのは大変なことだったのでしょう。

しかし逆に【モチベーション】を維持し続けることが出来た人にとっては、12月の試験はかなり余裕だったのかもしれませんね。

◎受講生のレベルが年々上がってきている

これは、毎年言われていることですが。
10月試験の合格点数は38点で、合格率が17.6%でした。

予備校の予想合格点数は37点36点だったのにも関わらずそれを上回る点数だったということです。

過去10年間の合格点数をみてみても最低が31点~最高が37点でした。
今回の38点というのは、今まで一番高い点数です。

過去のデータを見ると、
出題者としては、合格ラインを35点前後で合格率を15%前後
ぐらいになるように問題を作り上げているように思えるわけですが。

今回の場合は、38点と高得点で合格率も非常に高い。
実は、12月の合格率も過去10年で最高です。

おそらく出題者もここまでの点数を受験者がとってくると思わなかったのではないでしょうか。そのぐらい受講生のレベルが上がってきているということです。

なので、2021年度合格する為には、高いモチベーションを維持しながら、
他のライバルに負けない力を付ける必要があるということですね。

また、『宅建を取得したい!』と言う人が本当に増えてきているということですね。

 

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