ヤバい集中力 1日ぶっ通しで冴えわたる神ライフハック45
著者 鈴木祐
【ヤバい集中力①】宅建合格の秘密は、圧倒的な集中力
今回は、【ヤバい集中力】の最終回になります。
今まで、様々な集中力法をお伝えしてきましたが、それでもやっぱり集中力が途切れてしまいます。
というのも、人間の脳は、平均で40秒に1回のペースで何かに気を取られ、そのたびに獣の「感情」との戦いを強いられているのです。獣との闘いに負けると集中力が削がれ、新たに集中力がもとにもどるのに必要な時間は20分越えます。
獣の感情は、非常に強力です。
それが40秒に1回となるとそれを制御するには並大抵のことではありません。
しかし、一方でその獣の感情は、持続性が長いわけではありません。
長くても約10分やり過ごすことが出来れば、そうした獣の感情の支配から逃れることが出来るようになります。
なので、ここでは「フッと」獣の欲求がよぎった時に、自分が意識的に自制することが出来る力を身につける必要があるのです。
今回は、そうした獣の欲求が出た時にどのように自制をしていけばよいのかをお伝えします。
デタッチド・マインドフルネス
マインドフルネスというと、瞑想をイメージする方が多いと思います。
瞑想する中、「今、この瞬間」に注目して感覚をありのままに受け取る。という感じでしょうか。
今回お伝えするのは、そこに「デタッチド・・・切り離す・分離」が加えてあります。
なので、デタッチド・マインドフルネスとは、思考と感情から距離を置く行為のことをいいます。
どうしても獣の欲求・感情は浮き出ます。
例えば、「やらなければいけない仕事があっても、ゲームがやりたくなった」
こうした時に、実況中継の用に自分を客観視しながら言語化してあげるのです。
「また、ゲームがやりたくなってきたんだね。前にやっていた続きが気になるんだね。これはいつもの獣のしわざだね。少しほっとけば収まるから5分だけ仕事をしよう」
と心の声と対話をすることです。
このように、自分の感情を言語化することで、習慣的な欲求にとらわれることがなくなってくるのです。
これは、自分の感情、そして自分はどありたいのか。
ということに対して深い理解をしなければいけないことなので、もしかすると直ぐに出来ることではないかもしれません。
でも、こうした自分の感情と思考を切り離して捉え正しい方向性へ論理的に導いてくことが出来るようになると、まさに調教師が獣をコントロールできる状態になるということです。
是非このレベルまで自分の集中力を高めていっていただきたいなと思います。
最後に、ここまで、読んで頂いた方はある意味非常に、集中力を高めていきたいという願望が強い人なのだろうと思います。
そうした人が、陥りやすい失敗がありますので、それをお伝えて【ヤバい集中力】を終わりにしたいと思います。
いったん集中力は諦めましょう
成長マインドが高い人ほど、陥りやすいのが【集中力がない自分を責めすぎ】てしまうことです。最初にお話した通り、獣は強力です。しかも40秒に1回きます。
それをどんなに様々なテクニックを使ったとしても集中力が発揮できない場面は必ず訪れます。にも関わらず、どんなときでも絶対に集中力を発揮する。と、こだわりすぎてしまうことで、逆に「こんなに頑張ったのに、出来ない。自分は集中できない人間なのだ」という自分を作ってしまいかねません。
ある意味、そうなってしまったらそれこそ自ら「集中できない自分」を生み出してしまっているようなものです。
これを【自責の念】と言いますが。
【自責の念】が人間のパフォーマンスを大きく低下させます。
それであれは、一旦【諦める】ということも大切です。
【諦める】というのは、
・失敗なんて気にするな
・ありのままの自分でいよう
というのとは違います。
これでは、出来ない自分のままでいい。
と言っているようなものです。
【失敗は気にする必要はあります】し【ありのままの自分にこだわっていたら成長しません】でも、そうした不完全さを認めたうえで、失敗を冷静に分析して改めてゴール達成の糧に使っていけばいいのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
獣と調教師に分けて考えることで、頭の中で何が行われているのかが良くイメージ出来たと思います。
それにしても、【獣】はなかなか強敵ですね。
でも【獣】を味方にする方法と、【獣】を調教する方法がわかったので、これを上手にかつようすることで、圧倒的な集中力を生み出すことが出来るようになるはずです。
それでも集中できないことがあるときは、一旦休むのもありなんですね。
そう思えば、なんだか肩に力が入らないで望めそうですね。
【ヤバい集中力①】宅建合格の秘密は、圧倒的な集中力
ヤバい集中力 1日ぶっ通しで冴えわたる神ライフハック45
著者 鈴木祐