宅建の勉強すると、様々な法律用語が出てきます。
当然その通りで、宅建は法律の試験です。
民法・宅建業法・都市計画法・建築基準法・税法などなど。
すべて法律です。
言葉も難しい言葉が並び何が何だか分からなくなる。
そんな風に思っている受験生も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はそんな苦労をしている受験生に向けて、難しい法律用語も簡単にすることが出来る方法をお伝えしたいと思います。
法律用語は、全て抽象語である。
そもそもなぜ、宅建の勉強は、なかなか頭に入らないのか?
ということですが。
これは、法理用語というのは全て【抽象的】な言葉で作られているからです。
抽象的というのはどういうことかというと。
【債権者は、債務者の債務不履行により損害賠償を請求した】
としたとき、既に勉強されている人であれば難しい言葉ではないかもしれませんが。
初学者の人は、パッと見てどんな状況なのかがよく分からないと思います。
でもこうしたらどうでしょう。
【お金を貸した銀行は、借りたAさんが返済を滞納したため、遅延損害金を請求した】
最初の法律用語と比べて、すごく分かりやすくなったのではないでしょうか?
こんな風に登場人物を出すと【言葉】ではなく具体的なストーリーが【イメージ】することができるようになります。
全てを正しく理解する必要はない!
でも、この文章のすべてを正しく理解しようとすると、こんなストーリー的な内容ではなくなります。
例えば【債権】【債務】と言う言葉を正しく説明するなら
【債権】
特定の相手方に対して一定の行為(給付)をするよう要求できる権利をいう。
※その権利を有する者を【債権者】
【債務】
他の者に対して一定の行為をすること又はしないこと(不作為)を内容とする義務をいう。
※その義務を負う者を債務者という
となりますが。これを見て。
【債権者は、債務者の債務不履行により損害賠償を請求した】
と言う文章をなるほど~と理解できるようになるかといったら、もしかしたら余計に難しく感じてしまうかもしれません。
これは【正確に理解しなければならない】と思いすぎてしまい。むしろドツボにはまってしまうパターンです。分からい言葉を辞書を引いてさらに難しい言葉で解説してある文章をみて頭がパニックに落ちてしまう。
これは、暴論と思われるかもしれませんが。
宅建試験のレベルで法律的な正しい意味の理解は求められません。
であれば無理して【正しく意味を理解しよう】なんて思わなくてもいい。
ということです。
それよりも自分なりの解釈で分かりやすいように意味を【言いかえてあげる】
ことが出来れば宅建は合格出来ます。
抽象からから具体化せよ!
具体的にどうすればいいのか?
ということですが。
【債権者】であれば、【債権者】=【銀行】
【債務者】であれば、【債務者】=【住宅ローンを借りている人】
と、イメージすればいいです。
もちろん法律的な正確な意味としては、【債権者】=【銀行】ではありません。
企業や個人でも債権者になり得ますが。
【銀行】は、「お金を貸してくれるところ」というイメージがあれば、
お金を貸すということは、お金を返してもらう権利を持つわけなので、債権者として捉えることが出来るわけです。
そして【債権】と【債務】は、裏表の関係になっているわけです。
「お金を貸す」人がいれば、同時に「借りたお金を返す」人もいるわけです。
宅建の試験を受ける上で「借りたお金を返す」を一番イメージしやすいのが【住宅ローン】ではないでしょうか?住まいを購入する為に住宅ローンでお金を借りている人も多いと思います。
なので【債務者】=【住宅ローンを借りている人】をイメージする。
一番いいのは、実際に住宅ローンを借りている友人などを思い浮かべるといいですね。
友人Aさんは、こないだ住宅ローンで家を買ったって言ってたなということは債務者か~。という感じ。
そうすると、
【債権者は、債務者の債務不履行により損害賠償を請求した】
すぐに
【銀行は、友人Aさんが返済を滞納したため、遅延損害金を請求した】
と変換してすごい具体的なイメージを見ることが出来るようになると思います。
この具体的に目に見えるイメージを作るのがポイントです。
もちろん法理的な正しい理解をしていくことも出来た方がいいです。
しかし、それにこだわり続けて時間がかかってもあまり点数に結びつきません。
それより、難しい言葉でも身近な事象に変換して自分なりに理解しやすい状態にすることで、スピーディーに理解を進めることが出来るようになります。
そして、正しい理解と言うのは、その後にしていけばいいのです。
債権者=銀行なんだな。ということをまず覚える。
その上で、様々な問題をといたりする中で、債権者の正しい意味の理解を深めていく
熟成していくのです。
連想ゲームで情報をつなげ!
【抽象】⇒【具体】が出来るようになると情報の紐づけも上手になります。
いわゆる連想ゲームをイメージして下さい。
「本」といったら「図書館」
「図書館」といったら「建物」
「建物」といったら「学校」
「学校」といったら「先生」
「先生」といったら「黒板」
のように、連想していく。
連想する時に、【具体化↔抽象化】や【対義語】がないかなどを見ていきます。
宅建業法であれば。
【宅建士】といったら【宅建士の取得の流れ】
→どうやったら宅建士を取得出来る?
→登録の欠格事由って?
→登録した後はどうするの?
→死亡などで宅建士が続けられなくなったらどうするの?
【宅建士】といったら【免許】
→免許の取得の流れは?
【免許】といったら【事務所】
→事務所に必要なものとは?
【宅建業務】といったら・・・
など、今ある知識を総導入して連想していきましょう。
1つのテーマから複数出てくることもあれば、新たに出てきた言葉から、
さらに複数のテーマに繋がることも出てくると思います。
そうやって、言葉の意味やイメージをつなげていくことで、意味や理解が深く定着していきます。
勉強は難しくない難しいやり方で勉強しているだけ
法律用語は、難しい。
勉強って大変。
そういう人が、沢山います。
でもそれは、難しいと感じるような勉強法をしているだけ。
難しいことは、「簡単」にすればいい。
つまらなかったら「楽しく」なるようにすればいい。
大切なのは、その【工夫】をするかどうか。
なにも工夫せずにやみくもに勉強していて難しいと感じるは当然のこと。
難しいなと感じるモノが出てきたた、こんな言葉を唱えてみよう♪
「どうしたら簡単になるかな?」